2014年2月12日水曜日

シスター根岸の墓碑がたちました


 昨年11月1日に逝去されたシスター根岸美智子さんの墓碑が、その生涯をかけて愛されたシエラレオネ・ルンサの地に設置されました。
 去る1月30日、シエラレオネ・ルンサにあるグァダルーペ聖母学園内の聖母像の前で、シスター根岸を記念する遺品を収めて墓碑を立てる式が行われたそうです。シスター吉田から遺品を手渡されたシスター・エリサ地区長は、遺品の入った小さな箱を両手で受け止めると、じっと胸に抱きしめておられたそうです。シスター吉田が送ってくれた写真を紹介します。


シスター根岸の遺品(ろうそくの左の四角い箱)が、ご聖体の宣教クララ修道会創立者、福者マリア・イネスの写真の前に置かれ、ミサが捧げられました。

 



ミサにあずかるシスター・エリサ地区長。何があっても動じないシスター・エリサの憔悴した様子に、生死を共にした戦友との別れを悲しむ、シスターの胸の内が偲ばれます。

 


 
神父様が祝福される中、シスター・エリサ地区長の手によって遺品が収められました。


30年間ともに働いたシスター白幡が最初に土を被せました。この墓地の左官工事は建築が専門のシスター吉田が行ったそうです。

 コンテ氏。シスター根岸はコンテ氏の実直な人柄を心から愛し、車の運転でも力仕事でも何でもコンテ氏に頼み、彼もそれを喜びとしていました。



もともと小柄なシスター白幡ですが、さみしさのあまりでしょうか、一層小さく見えます。


シスター方が寝起きを共にする修道院前の庭。マリア像の前にシスター根岸の墓碑は設置されました。
 隣は、先の内乱中 (1996年)に急逝されたシスター・ローズ・メリー校長の墓碑です。
 
 
「シスター・レティシア根岸」と名前だけが刻まれた墓碑。遠い日本から来たシスター根岸の笑顔と深い愛は、永くシエラレオネの人々の心に語り継がれていくことと思います。いつの日か、この墓碑の前に立って、「ともに歩む会」のその後の様子を報告できる日を夢見ています。
 
 

  なお、日本では、シスター根岸のご遺骨は府中にある「カトリック府中墓地」に埋葬されているそうです。


             ともに歩む会 代表 菅野勝治郎


  
  
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2014年2月1日土曜日

シエラレオネの運動会


早いもので、もう2月を迎えてしまいました。シスター吉田さんは、相変わらず東奔西走の忙しい日々のようです。電気が使えるのは1日に3時間、その間もインターネットの環境が不調になることも多いようですが、その合間をぬって、写真や近況を送ってくださいます。

今は、40度を越す暑さだそうですが、先日はOLG校の運動会の写真が送られてきました。運動会は年に1回の大イベントで、町中の人々が楽しみにしているそうです。6年前、私どもがルンサを訪問した時は、丁度に男子校の運動会を見ることができました。
運動会は2日間に亙って行われます。フリータウンから音響屋が来てスピーカーを設置し、大音響で運動会を盛り上げます。夜はそのまま音響屋がダンスパーティーを開くそうです。学校では参加を禁止しますが、先生方はパトロールに追われるとも聞いいた記憶があります。
 
 
  写真を見てください。生徒たちは赤、青、黄色、緑に分かれて、ハチマキだけでなく、スカートも揃いの色のスカートを身に着けます。シスター吉田に「日本でも運動会のために色別の体操服を用意することはめったにないが・・・」と率直に聞いてみました。シスター吉田の答えはこうでした。

・体操服用のジャージーのような服を持っている生徒はほとんどいない。学校で揃えてあげるのが一番安価な方法になる。

・色別のスカートと言っても、日本の体操着とはまるで違って、薄手の布を腰にまいただけの物で、職業センターの生徒に作らせる。

・運動会が終われば保存しておき、また来年も使う。

・それにしても、こうして色別の体操服を身にまとって運動会ができるようになったことをともに喜んでいただきたい。

こんな内容でした。

 幅跳びをしたり、二人三脚をしたり、体一杯で元気に跳ね回る子ども達の歓声が聞こえるようです。
 
   
 

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                 ともに歩む会 代表 菅野勝治郎