2018年1月28日日曜日

Sr.白幡からのお便り


本部スタッフ会では、127日、シスター白幡に付き添ってルンサまで行ってくださった田中マルタさんと藤田章子さんを招いて、シエラレオネ訪問の報告会を開きました。
 シスター白幡はシエラレオネの地を踏んだとたんにますます元気が溢れて、翌日からフルに働き始められた様子や、シスターアドリアナ新地区長はじめ、シスター方の燃えるような情熱と優しさに感銘を受けた話などを伺い、とても励まされました。
  お二人には、次の会報で報告文をお書きいただきます。
 
 シスター白幡から届いた2通のお便りを紹介します。

        懐かしい人々と再会して笑顔のSr.白幡

113日)
  皆さま グッドリッチさんのコンテナが1月末に出るそうで、神に感謝ですね。スペインからのコンテナは、フリータウンの港に着いてから2か月以上かかってルンサに届きました。グッドリッチさんの場合もこちらまで来てくださってようやく解決されたそうですが、3月の大統領選挙を控えて世間はとても大変です。

 インターネットの具合がとても悪く、Wi-Fiのための小さな機械があるのですが、小さいからでしょうか、とても機能が悪いです。2週間以上使えませんでした。使えるとき、ボランティアの家にそれがあれば、修道院ではインターネットを使えませんし、長上が使っていればその間は使用できません。

 今日は久しぶりにできました。先週は、私は幼稚園で音楽を教えるようにと言われましたが、中高の図書館で働いていた人がいなくなり(院長の話ですと、給料が払えないからだそうです。)当分の間は私が図書館で働くことになりました。クララ会に入会する前、1年間ほど聖心女子大学の図書館で奉仕していましたし、アフリカに行く前に玉川大学で司書の資格も取りましたから、まあまあです。でも日本の図書の分類と外国の分類は異なるし、もちろんこの小さな図書館ではその通りにすることはできませんが・・・、たくさんの本があるので、やはり信頼のおける人でないと、困るのです。

 まだ始めて1週間ですが、生徒たちは図書館でもおしゃべりはするし、 閲覧した後、元の所に戻さないし、借りるときも規則を守らない生徒もいるし、ここにある図書の本の目録をはじめからやり直す仕事もあるのでこれからが大変です。少しずつ、あわてず、あせらずやっていくしかありません。   

  お昼休みには子どものことが忘れられなくて、ついつい幼稚園に行ってしまいます。

 スペインからだいぶおもちゃが届いて子どもたちは大喜びです。私の作った布のお人形をまだ喜んで使っています。

 学校でも町でも私を見るとみんなが「シスター」「シスター」と大声であいさつをしてくれます。子ども達は、駆け寄ってきてハグをしたりします。ここはやっぱりわたしの故郷です。限りない神様の慈しみに限りなく感謝です。
   シスターの姿を見ると直ぐに人の輪ができます。

 
124日)
 皆さま、こちらに来てもう一カ月がたちました。毎日忙しいです。写真を送ろうとしてもエラーになってしまって送れなかったので、ペンに移してフリータウンで焼き増ししてもらいました。北村さんが帰国なさるときに東京修道院に届けていただいて、そこから送ってもらいます。

 こちらに来て、2年前と違ったところは、教会の敷地内にリチャード記念会館が出来ていました。4年前ぐらいに亡くなったリチャード神父様を偲んで、ある篤志家がお金を出してくださって建てたものです。

 それから以前は5ガロン入りの水をヨゼフ会の神父様のところに20個ぐらい運んでそこから水を汲んできて、こして飲んでいましたが、今はカトリック病院で飲料水の入った12センチ四方のビニールの袋に入ったものを500レオネ(今は7500レオネが1ドル)で売っており、それを買える人は買います。その水は病気にはなりにくいですが、その袋の隅をかみ切って飲んだ後、どこにでも捨てるので、町も運動場もとても汚いです。

図書館の仕事も忍耐がいります。若い4人のシスターにピアノを教えることも始めました。週に2回、高齢の病人にご聖体を届けることも私の務めです。町でいろいろな子どもたちや人に会えるのでうれしいです。

今は運動会の季節です。毎週どこかの学校で運動会をやっています。たいてい金曜と土曜の2日間です。幼稚園だけは1日です。

幼稚園の子どもたちのことは忘れられず、毎日お昼休みには行って遊んだり話したりしています。幼稚園の門が大きくなりました。先週、40年前の教え子に会いました。とてもうれしいでした。

そちらは寒いそうですね。こちらの暑さと取り替えられたらいいですね。

「信じて、すべてを委ねなさい。残りのことは神様がしてくださいます。」教皇さまのお言葉です。インターネットの具合がとても悪いです。そちらから送ってくださったメールに答えるときはすぐに送れます。ただしインターネットが働いているときだけです。

お寒い季節です。ご自愛くださいますように。 皆さまによろしくお伝えください。お祈りの内に。 
 今年もどうぞよろしくお願いもうしあげます。

アフリカに戻れてとても幸せなシスター白幡より。(写真は藤田章子さん撮影)

 
       幼稚園や学校から帰ればこんな姿に

2018年1月17日水曜日

Fighting against African Infectious Diseases




Mr. Hideki Mitani posted its English translation on the homepage of GUIDE AFRICA, "Fighting against African Infectious Diseases with The university  of Tokyo, The institute of Medical  Science Research Institute and its colleagues" contributed to the bulletin No. 8. I will publish the entire sentence here, gaining the consent of Mr. Mitani
.


The website address of GUIDE AFRICA is as follows.




 


Fighting Against Infectious Diseases in Africa;a Project with The University of Tokyo, The Institute of Medical Science and their friends
Hideki Mitani
Senior Advisor to Dean & Director General
The University of Tokyo, The Institute of Medical Science & Institute of Industrial Science 



Each time when I received quarterly report of “Tomo ni Ayumu Kai (Walking together)”, I was always deeply impressed by the contents and also thank them. All people showed up in the articles, such as people in Sierra Leone, children come to school (many of them walk long distance from their homes), and supporters in Japan, were all representing the attitude Pope Francis wrote in “The Joy of the Gospel” as “taking the first step, being involved and supportive, bearing fruit and rejoicing”.
I am taking assignment at the University of Tokyo’s Institute of Industrial Science and the Institute of Medical Science, aiming to “find solutions for unmet needs in the world by promoting innovation”. “Fighting against infectious diseases in Africa” is one of the big themes of this assignment. No theme can be achieved by the university; if they try to do so alone. It always requires international collaboration with industry, academia, governments and donors. “Donors” means not only the people who donate treasure, but also their time and talent. Musicians donate music and attract general people’s attention and videographers donate documentary film and inform the situations by visualizing them. We are receiving those non-monetary donations. For example, the pictures on the cover page which were shot in Sierra Leone when Dr. Kawaoka’s laboratory members corrected blood samples for new vaccine development and public viewing (arranged by Mr. Tsukasa Yoshimura of SONY Corporation) were recorded by Mr. Yasuo Egashira, ex-SONY videographer.
The University of Tokyo’s Institute of Medical Science was originally established as a research organization of infectious diseases. Dr. Kawaoka is researching Ebola and Influenza. Dr. Matano is researching HIV and Dengue Fever. Dr. Kiyono is inventing “Rice Vaccine” for cholera and some others which is powder for drink which does not require refrigerator to keep it in good quality and syringe to shoot.  The Institute of Medical Science is conducting infectious disease surveillance project in Ghana in cooperation with Noguchi Memorial Institute for Medical Research in Ghana who has long lasting relationship.
We work with private corporations. In order to transport vaccine and blood samples we needed refrigerators and in turn it required electric. 85% of Africa do not have enough electric or always facing power outrage.
So, in order to deal with such situation, we got help from SONY to use their new battery as experimental use. With respect to the development of “Rice Vaccine”, we are working with Astelas. Asia Pacific Alliance gave us fund to enable Sierra Leone blood sampling and public viewing project. All of our activities are supported by private corporations’, not for profit funds’ and individuals’ participation and support.
Let me talk about “innovation”. For example, Ebola is silent in human society now, but it may be mutating in monkey’s society and it will again come back to the human society in future. Dr. Kawaoka is developing new vaccine to prepare for such time. Africa is the continent HIV spreads most. There are so many different types of HIV and if the given drug works for 30% of them, the drug is regarded as very effective. Hence, we need to have many different kinds of drug. In addition, HIV is mutating and the currently available drugs’ efficacy is decreasing. Dr. Matano is confronting such situation with his colleagues in Ghana. “Rice Vaccine”, which does not need refrigerator, can be produced by container size manufacturing plant, and adding “distributed power generator”, people can make vaccine for each country’s necessity in their own country where they don’t have stable electric supply. Dr. Kiyono is challenging to develop such “mini vaccine plant” in cooperation with Asahi Kogyo and others.
My assignment is to procure funds and helpers for these projects, station in The University of Tokyo, New York Office. I started the assignment a little more than 2 years ago. Prior to picking up such assignment, I’ve been doing “for profit” investment banking business (9 years at Sumitomo Bank, 7 years at Goldman Sacks and 22 years at the firm I established in New York.) and I was considering the retirement from such business when I became 60 years old. At that time the University of Tokyo called me. In Bible, God calls us; “Don’t be afraid! Move forward. I will give you all necessary things”. I think it is true. So far, even thought I cannot do anything alone by myself, I always found helpers who joined me and helped me and advance the projects.
I would like to continue to learn from “Tomo ni Ayumu Kai’s” attitude, getting encouragement and continue our activities, keeping it down to the earth and walking step by step.

2018年1月3日水曜日

シスター白幡からのメール

シスター白幡から新年のメールが届きました。
 
 
皆さま
 
Merry X’mas  &  A Happy New Year!
 
20分ほど前にカイラフンから戻ってきました。
どうしても都合のつかないシスターを除いて9人のシスターが修練院のあるカイラフンに行って、年末と年始をともにお祝いしました。
  ずっとインターネットの具合が良くなくて、もしかしたらカイラフンではできるかと思っていましたが、まったくダメでした。
 
  早くそちらに新年のご挨拶をと思いながら気が気ではありませんでした。

  今やっとつながりました。 神に感謝です。クリスマスもですが、 31日の20:00にミサがはじまり、1日の0:00に皆で新しい年を迎えたことをよろこびあいました。
   皆大声で歌いながら踊りながら
新年おめでとう、私は死ななかった
と言い合うのです。
 
 わたしもこの宣教地でまた新しい年を迎えられたことを心から喜んでいます。ともに歩む会の皆様のお一人お一人に新しい年のお祝いを申し上げます。
  そして去年以上に心に留めてくださってご指導くださいますようお願いもうしあげます。
 
  シスターアドリアナと撮った写真、ここの子供たち(ピントが合っていませんが雰囲気をご理解ください)、スペインからきているヴィエル(彼の身長は2m5cmです)と撮った写真を送ります。
 


 

 

2018年1月1日月曜日

シエラレオネから新年のご挨拶

明けましておめでとうございます。

2017年もシスター白幡の現地復帰を中心に、恵みと感動のあふれた1年間でした。心から感謝いたします。
 シスター白幡からは、「10日間近くメールを発信し続けたのですが、うまく送れませんでした。私は今、とても幸せです。」とのメールをいただきました。
 下記のメールは大みそかにシスターアドリアナ地区長から届いた、クリスマスと新年の挨拶です。

 
 
親愛なる“ともに歩む会”の皆さま

 
Happy Christmas!!!!

今年も終わりが迫っております。この1年のご支援を感謝します!
今年も皆さんが私たちと共にいてくださり、多くの人が学校に来て喜びを見出す機会が与えられました。

  良心をもって私たちの使命を支えてくださる人々を通して、今年私たちがどれだけの祝福を受けたか数えることはできません。
 私がいつも思うことは、私たちがどれだけ与えるか、ということではなく、どれだけ共にいるか、ということが貴くて、そのことによって、多くの人にとってもっと生きがいのある世界を共に夢見ることが可能になるということです。


 次のような話があります。
"ある人が、友人と海岸を歩いていて、ヒトデをたくさん見つけました。その人は一歩進むごとに腰を下ろしてヒトデを一つ拾っては海に戻し、それを何度も繰り返します。でもまだ多くのヒトデはそこに残ったままです。友人は言うでしょう。『一体何をやっているんだい?そんなことやったって全部を海に戻せるわけじゃない。そのままのものがたくさんあることに変わりないではないか?』

そうです、たしかに多くのヒトデが現状のままでしょう。ですが、彼が海に戻したヒトデの人生は変えられているのです。 "

 
  この話のように、今年皆さんと皆さんの努力のおかげで多くのヒトデたちが海に戻されました。皆、希望を与えられて・・・、

 

  大きな喜びでシスター白幡をお迎えします。
彼女はとても喜んで、小学生のクラスと幼稚園の音楽を受け持ってくれる予定です。


この素晴らしい宣教女を送ってくださった日本に感謝します。

 
私たちの感謝と祈りをもって。
 

       宣教クララ修道会
       シエラレオネ地区長
       Sr.アドリアーナ・フアレス
 
             (訳:吉原千晶)
 
Sr.アドリアナから託されて、田中マルタさんが持ち帰ってくれたお土産の木彫り(イエスさまのお誕生)。